工法について

1966年に創業し木造在来工法の家造りを続けてきました。

 

1995年から高気密・高断熱工法に取組み翌年1996年からは高気密・高断熱・高耐震工法-スーパーウォールシステム工法の認定店として高品質の家造りを進めてきました。

 

山下工務店のお客様の住まいがいつの時代も最上級でありつづけるために日々新しい情報の収集、技術の習得を心がけています。

 

 模索を続けていましたモミの木を使った家づくりを2005年本格的にスタートしました。新築、増改築を問わず、全てのお客様に、ご提案させていただきます。住まう方の自然治癒能力を高めることに効果が期待できます。

 

断熱材の性能維持を考えた結果


 

スーパーウォール工法は数ある高気密工法の中でも木造軸組に適した単純な仕組みであることから採用しました。高断熱・高耐震をも兼ね備えた安心できるシステムです。

 

断熱材のウレタンが外気に触れないことで断熱性能の低下を図っています。

 

長年付き合ってきた中でオリジナルの弱点を独自の取組にて補ったオリジナル工法に改良しています。よって「スーパーウォール会」には属しておりません。

 

構造材に使用しているのは全て人工乾燥材です。高気密を達成するために安定した含水率が必要なのでためらいなく使用しています。

 

柱は主に背割りの入っていないヒノキを使用します。

 

横架材(梁等)は、米松ですが低温乾燥材を選んでいます。

 

断熱材の選定は慎重に

必ず性能が低下することを考慮して選択することが大切。

 

その素材の特徴を知り対策を考えることが求められます。

 

例えばウレタンの断熱性能は優れた性能であることが広く知られています。

 

しかしウレタンの弱点はあまり知られていません。

 

紫外線劣化はもちろん水分子による劣化も凄まじいのです。

 

ウレタンは空気と遮断することで性能が維持できます。

 

更に最強の断熱材ともいわれるピンク色のあれ…

 

酸性度が高く使用方を間違えると金属をサビさせるとの報告を耳にしたことがあります。

 

いずれにせよ良い事だけに惑わされず欠点も含めて検討することが求められます。

 

 

地中に産業廃棄物を埋めるような杭打ちは行いません

 

 

住宅の基礎として地中に鉄製杭がある状況は見方を変えれば産業廃棄物以外の何物でもありません。 

 

薬剤による防蟻措置を行いません

 

基礎コンクリートは湿気に曝されることで劣化が進みます。外断熱を行うことでコンクリートの寿命が延びます。しかし外断熱に使う断熱材はシロアリの格好の餌食となることが知られています。

 

弊社で使用している断熱材はEPSですがホウ酸系化合物が均一に含有されている防蟻断熱材です。

 

 

万が一シロアリが侵入した場合の策として基礎天端にアスファルトテープを貼り巡らせます。

 

 

蟻道を作って上がってきた場合の策として0.4mmのステンレス板を“蟻返し”として設置し更にアスファルトテープで固定します。虫類の多くは光る物質を嫌う傾向があることも知られています。

 

 

スーパーウォール工法の仕様である土台気密パッキン(10mmエプトシーラー)を敷設します。

 

 

土台は、ヒノキチオール(類似)の含有が知られるイエローシダーを使用。流通名は米ヒバです。

 

実はシダー(スギ)でもヒバでもなく、ヒノキ科ヒノキ属の正真正銘ヒノキです。

 

心持ち材ではありませんが大径木から挽いているので全体が心材である可能性が高い木です。

 

人工乾燥材ですが、芳香が強く防蟻効果があると言われています。

 

気密を取るのは外周部のみで内部は20mmの基礎パッキンを敷き込み通気を取っています。

 

シロアリは針ほどの隙間から侵入します。二重三重それ以上の対策を取らなければ薬剤に頼るしかありません。安全と言われている薬剤の多くは濃度によって認可されていますが、世界的には濃度を問わず使用を認められていなかったりします(ネオニコチノイド系イミダクロプリド等)ので注意が必要です。