ひらたく言うと、ラジエントヒーターのことです。ラジエントヒーターとは、線状あるいはリボン状の金属帯が直接熱を発っするヒーターで、古くからある「電熱ヒーター」がその原型です。IHクッキングヒーターとセットになっている製品もあります。
遠赤外線クッキングヒーター「DGH」は、従来から知られているラジエントヒーターとは、一見同じですがまったく異なった製品です。
スイッチを入れて約3秒で、金属帯が、真っ赤に発熱し、周辺を取り囲む形で設置されているセラミックを温め、そこから発せられる遠赤外線を利用した調理ができるようになっています。ドイツなどでは古くから当たり前に使われている遠赤外線クッキングヒーター・・・「DGH」の心臓部とガラストッププレートはドイツ製です。
弊社では、2006年に遠赤外線クッキングヒーターとの出会いがあったのですが、いまひとつ決定的な魅力が見いだせずにいました。しかし、昨今のエネルギー問題の観点から見るととても省エネルギー性の高い機器であることがわかり2013年にIHクッキングヒーターから入替を行いました。
ガスは、これから増えることのない枯渇エネルギーであるのに対して、電気は、作り出すことができる再生可能エネルギーです。さらには、ガスコンロの熱効率は、40%と言われています。IHは、90%です(送電ロスを考えると30%と言われていますが・・・)。遠赤外線クッキングヒーターは、75%です。
ここで言う熱効率は、エネルギーを消費している時間に対する数値ですが、それぞれ“余熱”というエネルギーを秘めています。
遠赤外線クッキングヒーターの魅力は、この“余熱”にあります。
最大火力は、2.3kwですが、そのパワーは、遠赤外線効果によって増幅します。その証は、自動間欠運転が証明しています。電源を切る前から余熱を利用した調理をしています。
さらにわかりやすくお伝えすると、ハンバーグを焼く場合、片面を焼きあげたら、ひっくり返して電源を切ります。
お湯を沸かす場合、底から気泡が上がり始めたら電源を切ります。電源が入っていないのに、ボコボコと音を立てて沸騰します。
大変興味深い加熱機器ですが、どなたにでもお勧め出来る製品とは思っていません。加熱機器を選ぶ際選択肢が増えたととらえていただけたら結構です。